多民族研究学会第22回全国大会 [大会]
日時:2014年7月26日(土)、27日(日)
会場:大東文化会館 (東京都板橋区徳丸2-4-21)
東武東上線「東武練馬」駅前
★7月26日(土) 12:50~(受付12:30~)総合司会:寺嶋 さなえ(日本女子大学・非)
開会の辞 松本 昇(会長、国士舘大学)
大会実行委員長挨拶 中垣 恒太郎(大東文化大学)
1. 研究発表(13:00~13:45) 司会:井村 俊義(長野県看護大学)
汎ラティーノ・アイデンティティの活性化
――2005年から2013年の移民法改定の動きに焦点を当てて
丸山 悦子(常磐大学)
2. 研究発表(13:50~14:35) 司会:中垣 恒太郎
「アメリカ」の消失と再創造/ 再想像 ――アメリカ小説としてのNetherland
岡本 太助(九州大学)
シンポジアム(15:00~17:30)
インターエスニック/クロスエスニックの可能性
米国文学におけるインターエスニック/クロスエスニック批評
司会・講師 長岡 真吾(島根大学)
ラナルド・マクドナルドとアジア人種のフェイクロア
講師 加藤 有佳織(成蹊大学・嘱託)
ポピュラー・カルチャーとインターエスニック/クロスエスニック
講師 梶原 克教(愛知県立大学)
ジョイ・コガワ『おばさん』における先住民へのまなざしと 「入植者市民権」という両義性
講師 中村 理香(成城大学)
総会:(17:40~18:00)
懇親会:(18:30~20:30)「ビュッフェ 菜の香」(イオン板橋店本館5階)
司会:吉津 京平(福岡大学・非) 会費3,000円(院生2,000円)
★7月27日 (日) 10:00~12:00 大東文化会館
○トークセッション
今なぜスレイブ・ナラティヴなのか
――ハリエット・ジェイコブズの『ある奴隷少女に起きた出来事』をめぐって
司会 西垣内 磨留美(長野県看護大学)
講師 荒 このみ(アメリカ文学研究者)
風呂本 惇子(アメリカ文学研究者)
小林 憲二(立教大学名誉教授)
佐藤 直樹(現代評論家)
閉会の辞 君塚 淳一(副会長、茨城大学)
☆会員でない方も大いに歓迎します。参加費500円
☆定例役員会を26日午前11時から大会会場で開催します。
大東文化会館アクセスマップ
第20回多民族研究学会(MESA)全国大会 [大会]
日時:2013年7月27日(土)12:50~(受付12:30~)
会場:国士舘大学 世田谷キャンパス 柴田会館3階研修室
総合司会:寺嶋 さなえ(日本女子大学)
開会の辞:松本 昇(会長、国士舘大学)
研究発表(1)(13:00~13:40) 司会:吉田 美津(松山大学)
アジア系アメリカと日本のプロテスト・フォーク
― アイデンティティとポリティクス in 1973 ―
神田稔
研究発表(2)(13:45~14:25) 司会:梶原 克教(愛知県立大学)
カリブ文学にみる「自然」の表象:ブラックネスと「自然」について
齊藤みどり(首都大学東京)
研究発表(3)(14:30~15:10) 司会:坂野 明子(専修大学)
アメリカ映画に見るアイリッシュ・アメリカンの表象
伊達 雅彦(尚美学園大学)
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シンポジウム(15:30~17:30)
ホワイトネス・スタディーズ研究
― 多民族多文化社会アメリカにおける『白人』表象再考
「ホワイト・マイノリティ」としてのアイルランド/イタリア系アメリカ文化
―内なるナショナル/エスニック・アイデンティティと移民の夢
司会・講師:中垣 恒太郎(大東文化大学)
トニ・モリソンの作品を通してみる「ホワイトネス」表象の見直し
講師:森 あおい(明治学院大学)
虚構としてのホワイトネス ― フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』
講師:山嵜 文男(東京農業大学)
ディスカッサント:松本 一裕(明治学院大学)
閉会の辞(17:30~):西垣内 磨留美(副会長、長野県看護大学)
総会(17:40~18:15)
懇親会:(18:30~20:30)34号館10階 スカイラウンジ(梅ヶ丘会館)
司会:峯 真衣子 会費5,000円(院生3,000円)
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○交通機関:●小田急線梅ヶ丘駅下車、徒歩10分
●東急世田谷線松陰神社前駅または世田谷駅下車、徒歩6分
☆会員でない方も大いに歓迎します。参加費500円
☆定例役員会を午前11時から大会会場で開催します。
第19回多民族研究学会(MESA)全国大会 [大会]
多民族研究学会
MESA
第19回全国大会
共催: 日本女子大学文学部英文学科
日時:2012年12月15日(土) 13:50~(受付13:30~)
[ 開始時刻がいつもより1時間遅いです。ご注意ください。]
会場:日本女子大学 目白キャンパス 百年館207教室
総合司会:丸山 悦子(フェリス女学院大学)
開会の辞(13:50~ )松本 昇(会長、国士舘大学)
開催校挨拶 大場 昌子(日本女子大学)
研究発表①(14:00~14:40)司会:馬場 聡(日本女子大学)
Imagining the Lowlands: Robert Burns’ Poems,
chiefly in the Scottish Dialect (1786)
Alex Watson (日本女子大学)
研究発表②(14:50~15:30)司会:森 あおい(明治学院大学)
世界市民/根なし草(コスモポリタン)の移動した経路
―『ブレイク』における二つのネットワーク
小林 朋子(鹿児島大学)
研究発表③(15:40~16:20)司会:長岡 真吾(島根大学)
フォークロアとフィクションのリサイクル
─David TreuerのThe
Translation of Dr. Apellesを読む
余田 真也 (和光大学)
―――――――休 憩――――――――
講演(16:35~17:45)司会:斎藤 修三 (青山学院女子短期大学)
砂漠に故郷をもつということ
チカーノ文学のある側面をめぐって
管 啓次郎 (明治大学)
閉会の辞 (17:45~ )君塚 淳一 (茨城大学)
懇親会(18:30~20:30)「フィオレンティーナ」
℡.03-5985-0014
会費6000円(院生3000円)
○交通機関: ●JR目白駅下車 徒歩15分、バス5分
●東京メトロ副都心線 雑司ヶ谷駅下車 徒歩8分
☆会員でない方も大いに歓迎します。参加費500円
☆定例役員会を大会当日12時より百年館10階の英文学科会議室で開催します。
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第18回多民族研究学会(MESA)全国大会 [大会]
第18回多民族研究学会(MESA)全国大会
期日:2012年7月28日(土)12:30~受付
会場:青山学院女子短期大学 S101教室
総合司会 西田 桐子(東京大学・院)
○開会の辞(12:50~)松本 昇(会長、国士舘大学)
大会実行委員長挨拶 斉藤 修三(青山学院女子短期大学)
○研究発表①(13:00~13:40)司会 梶原 克教(愛知県立大学)
読者、そして、翻訳者になったサバルタン
――ダブル・バインドを打ち破ったFreedom Writers(2007)
川村 亜樹(愛知大学)
研究発表②(13:45~14:25)司会 鵜殿 えりか(愛知県立大学)
Toni Morrison とKara Walkerにおける奴隷制度の表象
宮本 敬子(西南学院大学)
―――――――――――休憩――――――――――
○シンポジアム(14:40~16:50)
カウンター・グローバリズム――民族を超えたネットワーク
リベリアのアフリカ人外交官モモル・マサコイの軌跡
司会・講師 平尾 吉直(首都大学東京)
鉄路から読むW・E・B・デュボイス
――グローバルな陸の時空間としてのブラック・ユーラシア
講師 竹谷 悦子(筑波大学)
グローバリズムの裏側で行われたストリート・ミーティング
講師 井村 俊義(長野県看護大学)
沖永良部島島民のアイデンティティと政治の歴史
講師 高橋 孝代(沖縄大学)
○講演(17;00~17:40)司会 林 千恵子(京都工芸繊維大学)
人種、民族――人種の虚構を叩き、民族の鵺を追う
講師 スチュアートヘンリ(放送大学客員教授)
○閉会の辞(17:40~ 長岡 真吾(副会長、島根大学)
○総会(17:45~18:15)
○懇親会:(18:40~20:40)
会場「うすけぼー 南青山店」 ℡.03-3486-9200
司会 寺嶋 さなえ 会費5000円(院生3000円)
○交通機関 JR「渋谷駅」下車、徒歩15分
☆会員でない方も大いに歓迎します。参加費500円
第17回多民族研究学会(MESA)全国大会 [大会]
2011年12月17日(土)、18日(日)
会場:松山大学本館6階大ホール
(〒790-8578 松山市文京町4-2)
12月17日(土)13:00-(受付 12:00-)
総合司会 清水 菜穂(宮城女子学院大・非常勤講師)
開会の辞 松本 昇(会長、国士舘大学)
大会実行委員長挨拶 吉田 美津(松山大学)
会場校挨拶 岡山 勇一(松山大学大学院研究科長)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
研究発表(1)(13:20-14:10) 司会:中垣 恒太郎(大東文化大学)
Steinbeck Heroesに見える影 大須賀 寿子(明治大学・兼任講師)
研究発表(2)(14:15-15:05) 司会:松本 昇
Racial Indeterminacy and Globalism:
Chinese Representation in Celestial Jukebox
程 文清(帝京大学)
研究発表(3)(15:10-16:00) 司会:横田 由理(元広島国際学院大学)
海辺の民の動物信仰ーsemi-human, semi-animalが語るもの
林 千恵子(京都工芸繊維大学)
――――――――――――――――――休憩――――――――――――――――――――
講演(16:20-17:20) 司会:西垣内 磨留美(副会長、長野県看護大学)
「<ブラック・ウォールデン>とソローの8月1日」
伊藤 詔子(松山大学)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
懇親会(18:00-) 「五志喜」TEL;089-933-3838 会費5000円(院生3000円)
司会:吉田 美津
12月18日(日)10:00-12:00 会場:本館6階大ホール
ワークショップ「多民族研究のフロンティア」 司会:馬場 聡(日本女子大学)
サン・ロレンゾとサンタ・ロサリア:Vonnegutのカリブ海とガラパゴス
講師:吉津 京平(九州大学・院)
中上健二の「異族」:小説『異族』における「日本人」という「物語」を問い直す試み
講師:西田 桐子(東京大学・院)
TWLFにみるチカノ学生運動の思想と展開
講師:丸山 悦子(フェリス女学院大学)
閉会の辞 君塚 淳一(副会長 茨城大学)
○交通機関
松山空港、松山観光港からはリムジンバス松山市駅行き、JR松山駅下車(15~20分)、伊予鉄道市内電車環状線(15分)古町経由鉄砲町下車、徒歩15分。
会員でない方も歓迎します。参加費500円。
第16回多民族研究学会(MESA)大会 [大会]
第16回多民族研究学会(MESA)大会
期日:2011年7月16日(土)12:50~(12:20~受付)
会場:国士舘大学梅ヶ丘校舎34号館B303教室
総合司会:平尾 吉直(首都大学東京)
○ 開会の辞 松本 昇(会長・国士舘大)
○ 研究発表① (13:00~13:45) 司会:西垣内 磨留美(長野県看護大)
シー・アイランズの亡霊・記憶・歴史
――グロリア・ネイラーの『ママ・デイ』を中心に
馬場 聡(日本女子大)
○ 研究発表②(13:50~14:35) 司会:中村 理香(成城大)
S.I.ハヤカワと『シカゴ・ディフェンダー』
――第二次大戦下の異人種間共闘
村山 瑞穂(愛知県立大)
――――――――――休憩――――――――――――
○シンポジアム(14:50~17:30)
「ハリウッド映画は異人種間結婚をどう描いてきたか」
異人種間結婚とアメリカが抱える様々な課題―シンポジアムに向けて
司会・講師:君塚 淳一(茨城大)
多文化主義時代以降の異人種間結婚とマイノリティ共同体における家族・社会観
講師:中垣 恒太郎(大東文化大)
アメリカ人兵士と日本人女性の恋愛を通して見る戦後日米関係における「解放」と「自由」の創出
講師:土屋 智子(国士舘大)
現代に受け継がれる「新世界の女王との結婚」の夢
――Pocahontasの悲恋というアメリカ建国神話が暗示するもの 講師:関根 健雄(磯原郷英高校)
アメリカ映画に見る「アメリカ」化するユダヤと「ユダヤ」化するアメリカ
講師:河内 裕二(明星大学非常勤)
○閉会の辞(17:30~17:35) 山嵜 文男(副会長・東京農大)
○総会(17:35~18:00)
○懇親会(18:30~ )地下1階「学生食堂」 会費4000円(院生・学生2000円)
司会:寺嶋 さなえ(日本女子大非常勤)
○交通機関:・新宿から:小田急線「梅ヶ丘」下車、徒歩10分 ・渋谷から:東急田園都市線「三軒茶屋」乗り換え/ 世田谷線「松陰神社前」または「世田谷」下車、徒歩7分
☆会員でない方も大いに歓迎します。参加費500円(学生・院生は除く)
多民族研究学会(MESA)第15回全国大会 [大会]
多民族研究学会(MESA)第15回全国大会
日時:2010年12月18日(土)午後12時45分~5時00分
会場: 国士舘大学梅ヶ丘校舎3F B303教室 開会(午後12時45分)
総合司会:寺嶋 さなえ(日本女子大学非常勤講師)
開会の辞 松本 昇(会長・国士舘大学)
○ワークショップ(午後1時00分~3時30分 B303教室)
題目:「わたしたちはどこにいるのか:変幻するアプローチ」
司会 馬場聡(国士舘大学)
ファシリテーター 平尾吉直(首都大学東京)
講師 河内裕二(明星大学非常勤講師)
講師 井村俊義(神奈川大学非常勤講師)
講師 中川知視(一橋大学・院)
(休憩)
○講演(午後3時45分~5時00分 B303教室)
司会:林 千恵子(京都工芸繊維大学)
題目:「先住民族・気候変動・人類学者~北のフィールドからのメッセージ」
スチュアート ヘンリ(放送大学・文化人類学)
閉会の辞:西垣内磨留美 (副会長・長野県看護大学)
懇親会(5時30分~) 地下1階「学生食堂」
会費:4千円(学生・院生2千円)
司会:(峯 真衣子 九州大学・院)
交通機関: 新宿から小田急線「梅ヶ丘」駅下車(「下北沢」駅より2つ目)、徒歩10分 / 渋谷駅より井の頭線で「下北沢」駅下車⇒小田急線「梅ヶ丘」駅下車 / 三軒茶屋より世田谷線「松蔭神社」駅下車、世田谷区役所方面に徒歩7分http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html
☆ 参加費:500円(会員・一般共通) 会員でない方も大歓迎です。
多民族研究学会 第14回全国大会のお知らせ [大会]
多民族研究学会(MESA)第14回全国大会
日時:2010年8月7日(土)午後12時45分--6時10分
場所:国士舘大学梅ヶ丘校舎34号館3F B303教室
(東京都世田谷区世田谷4-28-1、http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html)
開会(午後12時45分) 総合司会:野村史織(中央大学)
開会の辞 松本 昇(会長・国士舘大学)
研究発表(午後1時--2時50分)
(1) 寺嶋さなえ(日本女子大学非常勤講師) 司会:清水菜穂(宮城学院女子大学非常勤講師)
トニ・モリスンの『パラダイス』における神の愛と語りの政治
(2) 寺山佳代子(國學院大學北海道短期大学部) 司会:岸本寿雄(名誉会長・元創価大学)
アロン・ダグラス
(休憩)
シンポジウム(午後3時05分--6時05分) 総合司会:馬場 聡(国士舘大学)
題目:アジア系アメリカ文学・文化におけるInterethnic Encounters
中国系アメリカ文学に見る内なる他者
司会・講師 吉田美津(松山大学)
異人種間共闘をめぐる語りの分析----S. I. ハヤカワと『シカゴ・ディフェンダー』
講師 村山瑞穂(愛知県立大学)
異人種性をめぐるChang-rae Leeの視点
講師 寺澤由紀子(明治大学非常勤講師)
アジア系アメリカ演劇における"Afro Asian connections"
講師 山本秀行(神戸大学)
閉会の辞:長岡真吾(副会長・島根大学)
総会:(午後6時20分--6時50分)
懇親会(午後7時--) 10階「スカイラウンジ」 会費:4千円(学生・院生2千円)
司会:牧野理英(日本大学)
交通機関: 小田急線「梅ヶ丘」駅下車(「下北沢」駅より2つ目)、徒歩10分 / 渋谷駅より井の頭線で「下北沢」駅下車→小田急線「梅ヶ丘」駅下車 / 三軒茶屋より世田谷線「松蔭神社」駅下車、世田谷区役所方面に徒歩7分
☆参加費:500円(会員・一般共通) 会員でない方も大歓迎です。
多民族研究学会第13回大会 [大会]
第13回全国大会
平成21年12月19日(土)12:45~
青山学院女子短期大学 N-202教室
①研究発表(13:00~13:50)
司会:風呂本惇子(城西国際大学)
Toni Morrison作品における反・近代の知
--FWP Slave Narrativeをひとつの手がかりとして
峯 真衣子(九州大学・院)
②研究発表(14:00~14:50)
司会:牧野理英(日本大学)
日本人移民の慣習(写真結婚)と
異種族混交に対するアメリカの見方
--1907~1909年のThe Seattle Times記事を中心に
田中健二(摂南大学)
シンポジウム(15:05~17:30)
カリブ海とアフリカをつなぐ
-神霊、民間伝承、そして文学-
キューバ映画に見る奴隷制とサンテリア
司会・講師:越川芳明(明治大学)
「黒い」キューバを求めて
--リディア・カブレーラと黒人の信仰
講師:工藤多香子(慶應義塾大学)
スヴェナンスの村から
--ハイチの黒人の生活とヴードゥ教
講師:佐藤文則(フォト・ジャーナリスト)
☆会員以外の方も大いに歓迎します。参加費500円。
多民族研究学会(MESA)
http://www012.upp.so-net.ne.jp/multi-ethnic/
多民族研究学会第12回大会 [大会]
期日:2009年7月25日(土)
会場:国士舘大学 世田谷キャンパス 梅ヶ丘校舎34号館3F 303教室
http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html
開会13:00 - 13:15 総合司会:寺嶋さなえ(日本女子大学非常勤講師)
(会長・会場校挨拶)
会長 岸本寿雄
外国語・外国文化研究会会長 小崎 充(国士舘大学)
●研究発表13:15 - 15:50
1) 13:15 - 14:00
中川智視(一橋大学大学院生) 司会:長岡真吾(島根大学)
「ラフカディオ・ハーンと多文化都市ニューオーリンズ
――文化風土、死者との共存、言語混交」
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、1890年の来日以降、日本を題材として霊や怪談にちなむ作品を数多く出版したこと、また日本に帰化したことで、その名をよく知られている。しかし、ハーンと英語圏文化との関係は、意外なほど明らかになっていない。彼の作品はすべて英語で執筆されており、また彼自身も来日前の約20年をアメリカで、そしてその半分に相当する11年あまりの年月を、アメリカ南部を代表する都市のひとつであるニューオーリンズで、過ごした。
発表では、ハーンが来日以降発揮した文学的想像力の一端を、ニューオーリンズに求め、探りたい。この街は、混交を基軸として独自の文化を築き上げてきた。そして、彼の作品は、その随所に文化のみならず言語の混交さえ見いだすことができる。またその墓地は”Cities of the Dead”として知られ、生者が死者を尊重する風潮が、いまもなお根強く残る。このような風土のもと培われた想像力とハーンの日本理解は、おそらく無関係ではないだろう。このような見地に立ち、3月に刊行されたばかりのLibrary of America版に収録されたニューオーリンズ時代の作品を中心的に取り上げ、考察する。
2) 14:10 - 14:55
鈴木 繁(コロラド大学客員教授) 司会:中垣恒太郎(大東文化大学)
「エイリアンになること
――オクティヴィア・バトラーにおけるポストヒューマン・ビジョン」
本発表では、アフリカ系アメリカ人の女性SF作家であるオクティヴィア・バトラー(Octavia E. Butler) の1980年代後期の代表的な「異種創生三部作」(Xenogenesis Trilogy) --- 『黎明』(_Dawn_, 1987)、『成年の儀式』(_Adulthood Rites_, 1988)、『イマーゴ』(_Imago_, 1989) --- において探求されている、近代において普遍化された人間主体を問い直すバトラーの「ポストヒューマン・ビジョン」を検討する。その際に情報テクノロジー社会/文化の文脈で変化しつつある人間像を根本的に問い直す「ポストヒューマニズム」の理論を援用・改変することで、バトラーの小説が人種、ジェンダー、身体、他者との共生といった、文化理論のなかで語られるアクチュアルになっている問題系と、どのような対話を行っているかを明らかにしたい。
3)15:05 - 15:50
中村理香(成城大学) 司会:小林富久子(早稲田大学)
「アジア系文学・文学批評にみる他世界との交渉
――第三世界連帯,多文化主義,ディアスポラ/トランスナショナリズム――「アジア系ポストコロニアル批評」の可能性
本発表は、アジア系文学および批評における「「アジア」の回復」について、1980年代後半以降のアジア系に顕著となった「文化ナショナリズム」から「トランスナショナリズム」、「ディアスポラ」へのパラダイム・シフトを基点に検証する。1996年、ポストコロニアル研究と合衆国内のマイノリティ研究(Ethnic Studies)の融合をめざし「アジア系ポストコロニアル研究」を提唱したのは、批評家キャンディス・チュウだが、そこでチュウが問題化したことの一つに、アジア系を「帝国の/少数民族」という、ある種矛盾を孕んだ複層的主体として見直すことがあった。本発表では、幾つかの事例分析をとおして、チュウのいう「アジア系ポストコロニアル」的文化横断が、他者理解という至上命題の、必要不可欠性(imperative)と不可能性(impossibility)の振幅のなかで、他世界としての「アジア」と再連結を試みる様を、先駆的文化横断形態である「第三世界連帯運動」や「多文化主義」との比較から考えたい。
●記念講演 16:05 - 17:30
岸本寿雄(多民族研究学会会長) 司会:松本 昇(国士舘大学)
「小豆島、大阪、ハーレムそしてインド
――私の黒人文学への軌跡」
小豆島に引越しましたが、家が狭いため、研究書の入ったボックスを開くことができません。そのために特別講演は私にとって、大きな苦痛と試練です。アカデミックな研究を期待されている皆さんに、喜んでいただけるかどうか疑問ですが、私が黒人文学への道を選んだ動機、それに纏わる体験をお話したいと思います。
東京から疎開し、父の故郷小豆島において、幼稚園・小学生で「部落」と出会いました。父親の戦死により、母の仕事の関係で高松、小豆島、東京等の転居の後、大阪では、小学5年生から「朝鮮人問題」を漠然と知り、高校生から大学生にかけて、日本に現存する最大の部落「釜が崎」で色々な体験をしました。その結果、大学に入り黒人文学と出会い、更に黒人文学研究者として、コロンビア大学・ハーレムにおいて、貴重な体験をしました。
友人の計らいで、「悠久の大地」インドを5度訪問しました。それはMELUS-India (The Society for the Study of the Multi-Ethnic Literature of the United State, India Chapter)で黒人文学等に関する研究発表をするためでした。そこで見てきたこと、体験してきたことを話し、最後に黒人文学を選んだ研究者・知識人としての反省と今後の決意を申し述べたいと思います。
閉会 17:30 - 17:35
(副会長挨拶)
副会長 小林富久子
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●総会 17:45 - 18:15
●懇親会
会場:梅ヶ丘校舎スカイラウンジ(10F)
時間:18:30 - 20:30
会費:4,000円(院生・学部生は2,000円)